アートセラピストの「アートと暮らす」

アートセラピストとして活動するクエストのスタッフが現場の声をお伝えします。アートセラピー情報もタイムリーにお届けします。

「自分で決めたら叶うよ」

こんにちは、マッキーです。

日曜日の朝、起きたら、
いつもよりも鳥がたくさん鳴いていて、
普段耳にしない高い声もあったり、
とても賑やかでした。

東京は前の晩にすでに台風は去り、
その時すでに気持ちよく晴れ渡っていたけれど、
そんなところからも“いつもとは違う朝”を感じた日曜日の朝。

皆さんはどんな気持ちで迎えられましたか。


さて、今日は親子のアートセラピー教室の話。


私が主宰しているのは「心のアトリエ」という、
小学校にあがるまえの子ども達や親御さんが通うクラスです。

 

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ある日のアトリエ風景

当初、幼稚園児だった子どもが、
今では高校生になっていたり。

本当にたくさんの子ども達と過ごしてきましたが、
どの子もどの子も印象が強くて、
どの子もどの子も私をますますアトリエ好きにしてくれました。


そんな中でも特に印象に残っている男の子がいます。

アトリエに通い始めた頃の彼は、
少しだけイライラしていることもありました。

子ども達が走り回って乱れたブルーシートを
ふん!と鼻を鳴らしながら一生懸命直す姿、
今でもすごく覚えてます。


そして、とにかく彼はアートが大好きで、
私には想像もできないようなものをいつも沢山たくさん生み出していました。


さらに彼は話す内容が時々すごく深くて、
私は園児の彼と話をしていながら、
私よりずっと年上の人と話しているような感覚になることが度々ありました。

私はその感覚が大好きでした。


そして、これは、あるお正月明けのアトリエの日に彼がつくったもの。
「自分の神様をつくる」というテーマでつくったそれは、
木片と鈴で、絶妙なバランスで保たれているアートでした。


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昔の画像なので、少し粗いです。。

アトリエのみんなで、この前でパンパンと手を合わせて、
それぞれが新年のお願いをする流れになった時、
彼は言いました。

「願い事をしている間、鈴がついている棒が落ちなければ、願いは叶うよ!」と。

みんなワクワクドキドキしながら、
無事に願い事をすませ、
もう帰ろうかという時になって、
私、なぜか彼に聞いたんです。

「本当に願い叶うかな?!」って。


そうしたら、彼、こう言ったんです。


「自分で決めたら叶うよ」って。


もうびっくりして。
本当にそうだなと思ったんです。


その後も彼は時々仙人のようなことを言ったり(笑)、
子どもらしく怒ったり、拗ねたり、笑ったり、はしゃいだり、
そうして、幼児クラスを卒業し、
その後にすすんだアトリエの小学生クラスも卒業し、
なんと今やもう中学生です。


そして、


そしてです!!


この度、彼がアトリエ小学生クラスのサポーターになることになりました!!

なんだか、たまらなく嬉しいです。


今までにも、NPO法人子ども未来研究所のクラスでは、
中学生サポーターさんがいましたが、
アトリエでははじめてのこと。


「自分で決めたら願いは叶う」と伝えてくれたあの日から、
10年近くが経ちました。


あの日はまさか、この小さな男の子が、
その後アトリエのサポーターになるなんて1mmも思っていなかったけれど、
こんなことが起こるから、
クラスを続けるっていいもんです。


もちろん、クラスを続けていると、
面倒なことや、
大変だなーと思うこともたくさんあります。


でも、やっぱり私に勇気をくれるのは、
いつも子ども達の存在で、
大変さを超える「何か」を彼らは惜しみなく、
まるでばらまくように与えてくれる。

だから、きっと。

私はこれからも続けていくのだろうなと思います。



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