アートセラピストの「アートと暮らす」

アートセラピストとして活動するクエストのスタッフが現場の声をお伝えします。アートセラピー情報もタイムリーにお届けします。

やって、感じて、やって・・・そうしながら、自分のことを大事にしていく。



こんにちは、マッキーです。

今年もあと2週間ばかり!早いですね。


先日は、親子のアートワークセラピークラスの画材配達DAYでした。

私が主宰させていただいている「心のアトリエ」(幼児クラス)は、9月からずっとオンライン。

「心のアトリエ」は、いつも元気すぎるくらいで、アートもダイナミックなものが多い。
どうやったら「おうちアトリエ」ができるか、試行錯誤しながらやってきました。


おかげで楽しいアイディアもたくさん生まれて☆


たとえば、ある時は博士(セラピスト)が魔法で画材をおうちに届けたり!


博士が画面いっぱいに画材を近づけて魔法をかけると、
あら不思議!お母さんのおなかから同じ画材が!


目をまるくする子、
お母さんのおなかであたたまった(笑)画材に触って「この魔法はすごい」とつぶやく子、
わーっと飛びつく子、

その一人一人驚き方も違う。



そして、「心のアトリエ」では、
画材を郵送すると、めちゃくちゃ送料がかかるので、
(画材費以上に送料がかかってしまう)
セッションの1週間前に直接配達をすることにしています。


その日は、画材の準備から。
「こう入れたらかわいいね!」
「こんなの開けるのうれしすぎる!」
と、わいのわいのと準備します。

f:id:quest-art:20201215163441j:plain

 
f:id:quest-art:20201215163436j:plain


今回はクリスマスがテーマなのもあって、
画材をクラフト紙や英字新聞でつつんだら・・・


f:id:quest-art:20201215163451j:plain
 

テンションがものすごく上がりました。
私たちのテンションが!!笑
 
かわいい!
うれしい!
こんなん届いたらワクワクする!
 
と、配達する前の画材たちがもうかわいくてしょうがない。笑
 

実際に届けに行ったら、大きな包みを3つ共すべて小さい体で受け取る子ども達。
 
楽しみだね。
早く開けたいね。
どんなアートになるのかな。

そんな風に、もうそこからアトリエがはじまっているような気分です。


そして、「いつも」と言っていいくらい、
そこからは想像を超えるアートが生まれるのです。



先日の段ボールでおうちをつくるワークの時も。
小さな弟君の侵入もあって、思ったように作れなかった女の子がいました。


アトリエでは、完成が目的ではないので、
つくれなかった、
悔しかった、
そんな気持ちもとても大切にしています。
 

どんな気持ちも不要なものなんかはなくて、
「自分が感じることは、どんなものも大切なんだ」
そんな風に感じられる場でありたいといつも思っています。


でも、オンラインだとやはり一緒の場にいられないことで、関わりきれなかった想いも少し残っていたのですが。。


その女の子は、その日の夜、
おうちの中の一部屋をつかって、段ボールで秘密基地をつくりました。

やりたいことを、ものすごく時間をかけてやりきったのです。


そのことをお母さんからお聞きして、
とても満足そうな、その子の顔を見て、
「なんだか、たまらないなー」と。

そして、大袈裟かもしれないけれど、
こうやって人生を生きていけたら素敵だなと思いました。


嫌なことは起こる。
残念なこともある。
そして、落ち込むこともある。

ここ↑を経たうえで、

やりたいんだったら、もう一度やりたいことに挑戦してみる。

その後、
 できた!うれしい!満足!となるか、
また、嫌なことが起こるか、
それはわからないけれど、

こんな風に、やって、感じて、やって・・・、
そうしながら、何より自分の「したいこと」や「気持ち」を大事にしていけたら、なんて素敵なんだろう。


そう感じることができたのは、
その女の子の、
作りたいものを作れなかった時の表情も、
秘密基地を作って満足そうな表情も、
そのどちらもが愛しくて、魅力的だったから。


“あぁ、こんな風に生きていけばいいんだね。”
そんなことを教えてくれる子ども達。

来年も一緒に、そしてさらにのびのびとアートができますように。






アートセラピーやアートセラピストの活動に興味がある方向け、「アートセラピーNAVI」開催中!

f:id:quest-art:20201215164045j:plain