アートセラピストの「アートと暮らす」

アートセラピストとして活動するクエストのスタッフが現場の声をお伝えします。アートセラピー情報もタイムリーにお届けします。

「その人のことを嫌いになる」で終わらない。



こんばんは、マッキーです。
急に肌寒くなって、冬の予感がしますね。

今年も2ヶ月を切っています!はやいなぁ!



さて、先週末は、
『アートセラピスト養成講座〈心理療法と自己分析を学ぶ〉』のクラスがありました。(初回の様子はコチラ

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今回のテーマは「シャドウ」。
シャドウ、影、そして、光...

人間の普遍的なテーマです。

セラピストとして活動していく際も、決して避けては通れないテーマ。
シャドウに飲み込まれたクライアントに出会うことは、たくさんあります。


また、セラピストとしてだけでなく、
普通に日常を過ごしていくうえでも、
この概念を知っているとかなり助けになります。


私たちには「こうあるべき」という価値体系があって、
そこに相容れないものは抑圧され、
「シャドウ」というエネルギーが形成されていきます。

そして、その自分の「シャドウ」を投影する相手のことを私たちは嫌いと感じる。


これが、人を嫌いになる、ひとつの仕組みといえます。



たとえば、人に気をつかってばかりで、
自分を主張しないようにしている人は、
我を通す人に出会うとムカッとくるかもしれません。


「自分はこんなにまわりに気をつかってるのに、お前はなんなんだ!」
と腹立たしくなる。

そして、その人のことを嫌いになる。



多くの場合、それで終わり。

なのですが、このクラスでは、
「おやおや。一体何が心の中で起きているんだい?」
と自分と向き合っていくのです。


そのために、深層心理の理論を学び、
見えない心を視覚化してくれるアートをもちいる。

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間違っても、人を嫌いにならないようにするためではありませんん。


この〈 心理療法と自己分析を学ぶ 〉のクラスの意図は、
自分の中にあるシャドウを認めていくところにあります。


いらないと排除する、
切り捨てる、
もしくはいいものに修正する...


それらは、つい日常でやりがちなことですね。


ダメなことはよくしよう!
嫌なものは出てこないようにしまいこもう!


でも、そんな風にしているうちに、
なんだか苦しくなってくる。


そりゃそうですよね。


大事な自分の一部を亡きものとし続けていたら、
どんどん自分という人が小さくなっていく。


そりゃぁ、窮屈だ!


エストのアートセラピーで大事にしていることは、
ダメなものをよくすることではなく、
「どちらもある」
そういったん受け止めること。


それこそが、しあわせで健康なのではないかと考えています。


実際のクラスも、しんどい内容を扱っているにも関わらず、
なんとまぁ、笑いの多かったことか!

 

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受講生のみなさんのヤル気とエネルギーがすごくて、
クラスがぐんぐんと成長していっているのを感じます。


授業は毎期同じことをやっているのに、
受講生が違うから、
いつも新鮮で、

あぁ、こんな風に感じるんだなぁ。
あぁ、こんなアートが生まれたんだ!

と、いつも発見がある。


そんなクラスに関われて、ありがたいなぁと思うのです。






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