アートセラピストの「アートと暮らす」

アートセラピストとして活動するクエストのスタッフが現場の声をお伝えします。アートセラピー情報もタイムリーにお届けします。

「君は何をしている人なの?」


2019年になりました。
こんにちは。スタッフのマッキーです。

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関東は、年末からお天気のいい日が続いていて気持ちがいいですね。

エストは昨日が仕事始めでした。

f:id:quest-art:20190108104458j:plain毎年スタッフみんなで新年のご挨拶に来る目黒不動尊

初日から、一気に仕事がなだれこんできて、
さっそくお正月気分が吹き飛びましたが、笑
年末年始は比較的ゆっくり過ごしていました。

そんななか、実家でアルバムを見ていてふと思い出したことがあります。

それは、社会人になって、ベトナムへ行った時のこと。
その時、何気なくした会話を今も鮮明に覚えているのです。

その頃、私は新卒で入った会社で営業の仕事をしていました。
休暇を取って、友人とベトナムへ行き、
さらに現地で一泊の安いツアーに申し込みました。

そのツアーには、世界各国からバックパックで参加をしているような人ばかり。

その中のある一人から、
「日本はどこがおすすめ?」
「日本で宿泊すると幾らくらい?」
そんなことを訊かれました。

なんてことない質問です。
でも、うまく答えられなかったんです。

その頃は海外のいろんなところに行ってみたくて、
外には目が向いていたけれど、
自分が住んでいる日本については、語れるほど自分の意見を持っていませんでした。

さらに、私にとってショックだったのは次の質問。

「君は何をしている人なの?」

その時、パッと頭に浮かんだことばは「サラリーマン」(英語ですらない...)。

その浮かんだことばに、私は自分で“つまらないな”と感じたんです。

当時の仕事は、「一般企業での営業」。
でも、これって私が何をしている人かを説明することばなのかな?

なぜか、強くそう疑問に感じたことを覚えています。

でも、実際はそれ以外に説明できるものがないことも事実で。

「あ、私には“こういうことをしている人です”って言えるものがないんだ」

この時、はじめてそのことを認識したのでした。
(一般企業での営業も立派なことだと思っています。当時の私にとっては、それがつまらなく思えてしまったということにすぎません☆)

そして、今、
もし同じ質問をされたら、どう答えるかなと。

「君は何をしている人なの?」

そうしたら、
あぁ!今度はたくさんある!と思いました、笑

簡単に言えば、『アートセラピー』なのですが、

「いやいやそのことばだけでは足りないよ」

「アートって一言でいっても、本当に幅広くてね」

「現場ではこんなにすてきなことが起こってて...」

「表現するってさ!自分を知るってね!」

たくさん、たくさん出てきます、笑

この「君は何をしている人なの?」という質問、
私の勝手な解釈としては、
「営業マンです」「アートセラピストです」
ということではないのだと思っています。
(私の勝手な解釈です。質問した当の本人はそうだったかもしれません、笑)

もっとその奥にある

「君は何が好きなの?」

「君は何を大切にしているの?」

「君はどういう人なの?」

そんな質問を勝手に投げかけられたと解釈して、
勝手に自問自答して、
勝手に探して見つけて進んできて、
やっと今があるのだろうと感じています。

そして、それはクエストのアートセラピーでも大切にしていること。

「あなたはこういう人なのですね」と決めつけるためにではなく、
「どんな人なの?」「何が好きなの?」「何を大切にしているの?」
そんなことに寄り添えるために、
これからもアートをつかっていきたいなと
改めて初心にかえったお正月でした。


もう今となっては、顔も覚えていないけれど、
ベトナムのあの人よ、ありがとう!



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2/23(土)スタートの
『心をケアするツールとしての「アートセラピー」講座』
では、たっぷりアートセラピーのことお伝えしていきます。(体験もたっぷり☆)

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