アートセラピストの「アートと暮らす」

アートセラピストとして活動するクエストのスタッフが現場の声をお伝えします。アートセラピー情報もタイムリーにお届けします。

私は、どんな風に世界を見ているんだろう?

 

こんにちは、マッキーです。

梅雨に入りました!

紫陽花はやっぱり雨が似合いますね。

紫陽花、大好きです。
 

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これ↑は、今日私が出会った紫陽花です。

 

でも、驚くのは、同じ紫陽花を見ていても、こんなに視点が違う!ということ。

 

これも、

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これも、

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これも、

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これも、

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みーんな同じ所にあった紫陽花です。

しかも、同じ時に撮りました。

でも、1枚1枚違った印象になるのはなぜか。

それはそれぞれ違う人が撮ったからです。

 

同じ紫陽花を見ても、

「今日の紫陽花のブルー、きれいだったね」と言う人もいれば、

「白さが美しかったね」と言う人もいる。

並んでいる様に目がいった人もいれば、

1枚だけ茶色くなった花びらに心が持って行かれた人もいる。

 

紫陽花ひとつでも色んな撮り方があって、その視点はその人だけの無二のもの。

その“無二の視点”から、私たちは毎日毎瞬この世界を見ています。

だから、同じ場所にいても、見ている世界は一人一人違う。
    

考えてみると当たり前のことですが、いざ目の当たりにするといつも驚いてしまいます。

 

え。

そんな風に見てたの?

 

この台詞↑ 、日常でも時々登場しませんか?

 

もちろん、今回の「紫陽花」を別の出来事に置き換えることもできます。

 

たとえば、「泣いている人」を見かけたとして、

→ “かわいそう” というところにフォーカスする人。

→ “人前で泣くなんてはしたない!”と否定的に見る人。

→ “あぁ、わかるわー” と自分に置き換える人。etc.

 

同じ出来事でも味わう気持ちはいろいろ、無限。

自分がどこを見ているかで、味わう気持ちも変わります。

そして、その気持ちの積み重ねが人生をつくっている!

のだとしたら、自分が世界をどう見ているのか、とても興味があります。

 

まだ学生の頃、同じニュースをきいた友人が

自分と全く違う反応をしたことに驚いたことがありました。

 

そのニュースは、たしか、

「甲子園出場の高校球児が泊まっている合宿所で食中毒が起こった」

というもの。

 

その時、私は、

食中毒で苦しんでいる球児の顔と、

暑い時も寒い時もどんな時も練習をがんばっていたであろう顔、

お腹を壊して本調子が出せない悔しそうな顔、

を勝手に想像というか、妄想して、

「なんて、ひどい出来事だ」と切なくなりました。

 

でも、友人は、

「わー。そんなこともあるんだねー。それでも勝ったら、ほんと自信になるだろうね」

と朗らかに言いました。

 

あれ?見ている世界が違う?

 

そんな風に感じた、記憶にある中では最初の出来事でした。

 

だとしたら、私は一体何を見ているんだろう?

 

それが、私が今も写真に惹かれ続けている理由の一つです。

自分が見ている世界を写真は(逃げようがないくらい)教えてくれるから。

 

自分が見ている世界は、自分にとっては当たり前すぎます。

うっかりすると、「みんなにも同じように見えているんだろうなー」

と思ってしまうことも。

 

でも、たまに「あれ!違うのか??」ということに直面し、

その違いに混乱したり、悩んだり。

 

決して「すてきな見方をしよう!」ということではなく。

ただ単純に、純粋に、 

「私は、どんな風に世界を見ているんだろう?」

そのことに興味があります。

  

それは、自分の人生を紐解く糸口になるような気がするんです。

 

みなさんは、どんな風に世界を見ていますか?

 

紫陽花に出会ったら、どこを切り取りますか?

その切り取り方が、きっとその人ならではの大事な“個性”で、

その人がこの世界にいなくてはいけない理由なんじゃないかと思うのです。

 

 

 

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