アートセラピストの「アートと暮らす」

アートセラピストとして活動するクエストのスタッフが現場の声をお伝えします。アートセラピー情報もタイムリーにお届けします。

「私がわたしのプロとして生きる」

 

こんにちは、マッキーです。

今日で5月も終わりですね。
5月は本当に植物たちもパワーにあふれていました!
ニョキニョキ、ぷくぷく。
新しい芽が毎日のように生まれていて、見ていて飽きなかったです。 

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みんなが申し合わせたように一斉に芽を出すなんて、
見えないところでつながっているんだなぁ。

 

さて、

「私がわたしのプロとして生きる」という言葉。


これは、何年か前に出版した『フォトアートセラピー』という本の一番最初に書かせていただいた言葉です。

私は、人から求められる自分像をなかなか壊せず、誰かの期待に応えられる自分を演じてしまう時期が結構ありました。

でも、そうやって、外にばかり意識を向けていると、だんだん疲れがたまってきます。

あるべき自分像を探し、そうなろうと目指す。

でも、それは結果的にどんどん本当の自分と離れていくことでもありました。

 

だから、

「私がわたしのプロになろう」

そう思い、そう決めたのです。

 

それは何年も前のことですが、いまだに何度も何度もここに戻ります。

 

少し前にも、とても印象的だったことがありました。

 

私は、写真を撮られることがとても苦手です。

人に撮られるのも、自分で撮るのも。

でも、フォトセラピーの効果は勿論わかっているので、何度もチャレンジはします、笑

 

そして、ある時、衝撃的な感覚がやってきました。

 

その日はカフェで書類をまとめていたのですが、ふと“久々に撮ってみよう(自分を)”という気になって。

大体そういう時は、自分に自信がなくなっている時、もしくは自分と離れているなーと感じる時。

 

で、撮りました。

スマホで撮ったので、すぐに見ました。

そして、すぐ画面を消しました。

 

いやだったんです。

とっても。

そこに写っている自分が。

 

覇気がないし、肌も荒れているし、たるんでるし、心底「あぁ、やだな」と思いました。

すぐにスマホを消して、その自分を見ないようにして、元の日常に戻ろうとしました。

でも。。

そこで、衝撃的な感覚がやってきたのです。

 

「あ!私は、そうやって自分をなきものにしてるんだ!」

 

「この自分はOK」「この自分はダメ」

そんなジャッジをいつも無意識に自分にしている。

 

そして 、「こんな自分はいやだなぁ」とスマホの画面を消すということは、その時の私は、もう一人の私から思いっきり無視をされているということ。

つまり、一番身近で大切なはずの人から「あなたはいや」と言われ、目をつむられているのと同じです。 

 

もう、心底びっくりしました。

そりゃぁ、いつまで経っても自分に自信が持てないわけです。

 

なので、その時、改めてスマホの画面を開いてみました。

そして、そこに写っている自分をもう一度よく見てみました。

はじめは拒否感すらあったのですが、

「これも私だねー」

「こんな私もいるよねー」

「疲れてるんだねー」

「そうか、そうか、そうなんだねー」と

ひたすらその自分と一緒にいてみる。

 

それは、ほんの数分の出来事でしたが、瞬時に無視していた今までの自分と比べると、天国と地獄のような対応の差でした。

 

そして、衝撃的だったのはその後のこと。

その後、お店を出てプラプラ歩いている時に、内側からぶはーーーーっとたまらなくしあわせな気持ちになるではありませんか!

 

満たされていて、うれしくて、じんわりしていて、あたたかい。

 

私が辞書をつくるなら、「しあわせ」の項目はこう説明するに違いない!という、そんなしあわせな感覚。

 

あぁ、自分が喜んでいるんだな!

そう思いました。 

 

私はただ私自身に、どんな私であっても、認めてほしかったのです。

「これができるから」でも、

「ちゃんとおめかししてるから」でもなく。

顔色が悪かろうが、覇気がなかろうが、です。

 

子どもは、よく「見てみてーーー!」と言います。

そんな無邪気な、素直な、子どものような自分も自分の中に本当はいたんですね。

今までは、「やめて、そんなあなたを私に見せないで!」と言っていたようなもの、笑

ただ「そうか、そうか。そんな自分もいるんだね。」だけで、こんなにしあわせな気持ちになるなんて。

ちょっと驚きの感覚でした。

頭の理解とは全然違いました。

 

自分は何も変わっていなくても。

写真に写っている私が急にイキイキしだすわけではありません。

それでも、こんなにしあわせな気持ちになれる。

そんな見方、捉え方、関わり方がある。

それをわかりやすく教えてくれて、体験させてくれたのが、私にとっては写真でした。

 

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 ぷくぷく☆

 

 

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